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住まいのヒント

エクステリアの耐震性②

2024.02.01

エクステリア商品において、どのような構造物も見えない土中に築かれた基礎が肝要です。

フェンス、ブロック塀、門柱、カーポートなどの比較的背の高いエクステリア構造物は、特にしっかりとした基礎が欠かせず、地震や津波などの災害時に破損の危険があります。

これらの災害以外にも、強風、豪雪、豪雨、河川氾濫などさまざまなリスクが考えられます。

そのため、基礎の頑丈さだけでなく、製品の基本性能(耐久性)も重要です。

東日本大震災やスマトラ沖地震といった過去の地震災害や津波被害があった中で、コンクリート製の塀が倒れなかった事例があります。

その共通点は、コンクリート製の塀が非常に頑丈であるということです。

しかし、老朽化や高さが1.5m以上のブロック塀でヒビや傾きが見られる場合は人命に関わる倒壊も考えられます。

特に、能登半島地震のような地震が発生しても倒れなかったとしても、補修や建て替えが必要なブロック塀も多く見受けられます。

そこで紹介したいのが、「FITパワー」というコンクリートブロック塀耐震補強金具です。

これは、古くなったブロック塀にL型のアングル支柱を取り付け、深さ1m~1.5mまでロックボルトと呼ばれるロッドを埋め込み固定する仕組みを持っています。

この商品は耐震性の検証が行われ、実証されたものです。

また、住宅の玄関周りを飾る門袖についても、ブロックを使用しない製品があります。

これらの製品は軽量であり、内部が空洞になっているため、照明やインターホン、表札などを自由に取り付けることができます。

重量が軽いため、転倒の危険性が低く、転倒した場合も簡単に移動できます。

また、コンクリートの構造物が倒れると道路をふさぐ可能性があるため、道路に面した部分に設置する際には慎重な計画が必要です。


特に積雪地域では、積雪荷重や除雪に伴う雪圧も考慮する必要があります。周辺環境に合わせたエクステリア計画は必須となり、専門の業者に相談することが重要です。